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症例報告「座っていると首が痛くなる症例」:頸椎症

 こんにちは。小野瀬医院理学療法士の関口です。今回は症例報告をさせていただきます。
なお、個人情報保護の観点から症例様は氏名や年齢等具体的な内容などにおいて一部あるいは全部を改変させていただきます。


年齢:70代後半
性別:男性
診断名:頸椎症
主訴:7月下旬から首に痛みがある。座っていると痛みが強い。

社会的活動:ダンス

○理学療法評価
・頸部回旋伸展可動域低下
・NRS 3/10
・頸椎C2可動性低下
・大幅に制限となる様な筋の硬さは(-)
・骨盤前後傾低下
・座位アライメント:股関節が屈曲せず筋の張力で座位を保持している。脊柱の後弯がみられず背もたれに寄りかかるような姿勢をしている。
・立位アライメント:骨盤前傾位 腰椎の前弯増大
・徒手的アライメント調整を行い座位、立位での骨盤中間位へ誘導すると疼痛(‐)可動域良好
・股関節の評価を行うと大腿直筋、腸腰筋の短縮 股関節の屈曲可動域の低下
・体幹の可動性を評価すると腰椎の前弯が強く、胸椎と頚椎が協調的に動かせていない
・足関節背屈可動域低下

問診を詳しく行うと、「ダンスをやっているため姿勢には気をつけている」「ダンスの時には踵の高い靴を履く」とおっしゃっていました。

踵の高い靴をダンスの際に履いており足関節底屈優位のアライメントであるが、普段の靴や裸足の際に荷重位になると足関節に背屈モーメントが強く作用しており、身体重心が後方変位します。大腿四頭筋や腸腰筋群の張力により支持基底面の中央に身体重心を近づけようとする作用が働いています。そのため腰椎の前弯が増大し、代償として胸椎の可動性低下がみられます。その為頚椎のOver Useが発生し疼痛の発生、脊柱の連動が低下している為可動域の低下が発生していました。
座位の状態では股関節が屈曲せず骨盤帯の可動性が低下しており、脊柱全体の伸展が発生していない状態でした。

理学療法介入としては、局所として頚椎へ可動性を向上させる介入を行いました。脊柱を動かしやすい環境をつくるために股関節を中心に下肢の関節可動域練習やストレッチを行いました。
介入後は動作時の疼痛が低下し、御本人様も首が動かしやすくなったとの言葉を頂きました。ご自宅でのセルフエクササイズとしては下肢中心のストレッチをアドバイスさせて頂きました。

リハビリの評価と介入を行う時には、局所の評価から何故局所に負担がかかっているのかを考える事が必要となります。運動の連鎖が破綻している部位に力学ストレスがかかり、炎症や筋肉の硬さや損傷が発生しやすくなり、痛みが発生する事が多いです。痛みの部位とは離れた場所に原因がある事も多くみられます。

患者様一人一人に合ったリハビリの提供、ご自宅でも出来るストレッチや運動の提案をさせて頂きます。お体に違和感や痛みがある際は是非当院に受診して下さい!
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