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症例報告 左肩関節周囲炎

 理学療法士の関口です。本日は症例報告をいたします。
なお、個人情報保護の観点から症例は氏名や性別、年齢、出身地、傷病名、傷病にいたった具体的な内容などにおいて一部あるいは全部を改変させていただいております。
・年齢:50代女性
・疾患名:左肩関節周囲炎
・発症からの経過:1年半前から痛みがあった。治ると思い何もしなかったが、徐々に悪化しているため当院受診となる。

・主訴「左肩から腕にかけて痛い」

・理学療法評価

 肩関節周囲の評価としては
・日常的な可動域制限は無いが、動作時に疼痛出現。
・肩関節2nd,3rdポジション内旋可動域低下。つまり感出現。
・2ndポジション外旋時可動域制限。50°
・speed test(+)上腕二頭筋長頭腱に疼痛
・脊柱の胸椎レベルの可動性が不足。
・肩甲胸郭関節の内転可動域の低下がみられる。
・大胸筋、前鋸筋の圧痛がみられる。

 全身の評価を行うと
・左股関節の可動性が低く体重が左下肢に乗っていない。問診を行うと普段から股関節に違和感があるとの事でした。
・足関節を検査すると、ふくらはぎの筋の伸張性が低下し、足関節の可動域が低下していました。足部の可動性も低く、歩行時に衝撃が上手く吸収できていませんでした。
・立位の状態で、徒手的に左下肢へ体重を誘導した状態で肩を動かしてもらうと動作時痛が軽減されました。このことから、肩の疼痛が下肢からの影響を大きく受けている事が分かりました。
肩関節の動きには脊柱が大きく関係します。しかし、下肢の関節が円滑に動かないと脊柱の動きに制限が発生します。そのため下肢の動きが肩関節には重要となってきます。

介入として肩甲帯のリラクゼーションやストレッチ、可動域練習を行ったうえで、下肢の治療を行い、しっかりと動かせる状態に調整しました。
初回介入後に疼痛はかなり軽減しました。肩甲帯のセルフエクササイズに加え、下肢のストレッチのアドバイスをさせて頂きました。
二回目の介入の際には「今まで肩が痛くて熟睡できていなかったけど、前にやってもらったら熟睡できた」。とお言葉を頂きました。疼痛も軽減されていました。

リハビリを行う際には疼痛部位を検査する事も大切ですが、疼痛を引き起こしている原因を見つけることも大切だと改めて思いました。「痛い部位」「頑張りすぎている部位」です。頑張らせている部位を解消する事が症状の改善に繋がります。そのためリハビリでは全身の評価をさせて頂く場合があります。ご協力ください。

痛みがある場合は当院にご相談ください。
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